最終更新日 2023年12月6日
下水道ってなあに??
PAGE-ID:426
下水道って、なぁに? どうして必要なの?
下水道事業の目的
私たちが快適な生活をおくるために、暮らしの中でたくさんの水が使われています。
この暮らしの中で使われた水の事を、生活排水といいます。
生活排水をそのまま川に流してしまうと、生活環境の悪化につながり、生物も私たちの暮らしにもさまざまな悪い影響を与える事になります。
地球上の水は海から蒸発して雲になり、やがて雨となって川や湖をとおり海へとかえるおおきな循環を繰り返しています。
下水道は、その地球の水の循環の中で大きな役割をになっています。
みなさまの生活が豊かになるにつれて、使われる水の量はだんだん増えていきます。でも、水には限りがあります。
だからこそ、一度使った水をきれいにしてから川へ戻す、私たちの責任がますます大切になっているのです。
下水道の役割
地球環境に大きく貢献する下水道 : その役割は次の4つです
- 公共下水道水域の水質の保全
生活排水は、きれいな水に処理されてから川や、湖・海へ返されるため美しい自然を残していくことができます。 - 雨水の排除
雨水を地面や道路から速やかに排除することによって、浸水の被害などから私たちを守り、安全な生活を送ることができます。 - 処理水と下水汚泥のリサイクル
処理した水を再生水として雑用水などに利用したり、流れのない水路の清流を復活します。また汚泥や下水を資源・エネルギーとして有効利用し、リサイクル型都市づくりをすすめます。 - 居住空間の改善
毎日使うトイレを水洗化することによって、悪臭のない快適な生活ができます。
水のよごれを知ることって、できるの?
水のよごれを知るうえでとても重要なめやすとして、水の中の有機物の量があげられます。
有機物には、プランクトン(微生物)や、家庭の台所からの汚れた水、トイレから出る汚水などがあります。
この有機物の量をあらわす数値がBOD(生物化学的酸素要求量)なのです。
微生物がよごれ(有機物)を食べるために使った酸素の量 のことで、川のよごれを調べるめやすとして使われてます。
毒物が流れ込んでいないのに、川で魚が死んでいる!
これは、水中の酸素が足りなくなって起こります。
私たちがよごれた水(有機物)を川に流すと、それを食べている微生物たちが増えて、たくさん酸素が必要になります。すると川の中の酸素が減って魚たちは息ができなくなって死んでしまいます。
川の生き物も酸素を吸って生きているのです。
川にすんでいる魚によって、水の汚れを知る事ができるよ
きれいな水
汚れた水
下水道の大きな課題は生活排水対策
自分で汚した水は自分できれいにすること!
水環境を維持していくために心がけたいキーワードです。
ラーメンの汁200ミリリットルを川に流すと、魚たちが水に住むことができる水質(BOD 5ミリグラムパーリットル以下)にするために風呂桶3.3杯分のきれいな水が必要とされます。BOD 5ミリグラムパーリットルは汚濁に強い魚がやっと住めるわけです。
使用済みの油500ミリリットルはお風呂330杯分のきれいな水が必要。
米のとぎ汁2リットルはお風呂4杯分のきれいな水が必要。
牛乳200ミリリットルはお風呂10杯分のきれいな水が必要。
家庭での取り組み・工夫
・米のとぎ汁は捨てずに畑に散布する。
・洗剤の使用は必要最小限にする。
生活排水に関する市民一人ひとりの心がけが、BODを削減し、水を守る事ができます。