所属別

最終更新日 2024年5月24日

情報発信元 万葉菊花園

万葉の里味真野苑

PAGE-ID:2051

万葉の里味真野苑、四季の風景

施設の概要

今から1200年余り前、貴族を中心に壮大で華麗な天平文化が栄えました。越前市・味真野は、平城の都からこの地に流された中臣宅守(なかとみのやかもり)と都で宅守を思う狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)の悲しい恋の歌の舞台として知られています。二人の間で詠まれた情熱的な歌は万葉集に63首も残されています。味真野苑内には二人の「相聞歌碑」が建立されており、敷地面積4.7ヘクタールの苑内では四季折々に咲く花とともに万葉集に歌われた植物を鑑賞することができます。
おさんぽマップ

比翼の丘と連理の松、万葉相聞歌碑

「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん(天上では二羽一体で飛ぶ比翼の鳥に、地上では二本の枝がくっついた連理の枝となろう)。」これは、中国唐代の詩人白居易(白楽天)の長編叙事詩「長恨歌(ちょうごんか)」の中の有名な一節で安禄山の乱が起きて都落ちする玄宗皇帝が最愛の楊貴妃に語ったと詠われています。「比翼の鳥」は一眼一翼(一説には、雄が左眼左翼で、雌が右眼右翼)の伝説上の鳥で、地上ではそれぞれに歩くが、空を飛ぶ時はペアになって助け合わなければならないことから、仲のいい夫婦を「比翼の鳥」に例えるようになったといわれています。
味真野苑内には「比翼の丘」と呼ばれる丘があります。休憩所の山際にある「上段の池」から流れる小川を挟んで、上流から見て左手に中臣宅守(なかとみのやかもり)の歌碑が、右手に狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)の歌碑がそれぞれの丘の頂にあり、著名な万葉学者である犬養孝氏が揮毫(きごう)をしています。

比翼の丘比翼(ひよく)の丘左側が宅守の歌碑、右側が娘子の歌碑
味真野苑おさんぽマップ中臣宅守(なかとみのやかもり)歌碑
塵泥(ちりひじ)の数にもあらぬ我故(われゆえ)に思ひわぶらむ妹(いも)がかなしさ
(塵や泥のような物の数でもない私ゆえに、今ごろ落胆しているであろうあなたがいとおしくてならない。)

狭野弟上娘子の歌碑狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)歌碑
君が行(ゆ)く道の長手(ながて)を繰(く)り畳(たた)ね焼き滅ぼさむ天(あめ)の火もがも
(あなたの行く味真野までの長い道のりを手繰りよせて畳んで焼き滅ぼしてくれるような天の火があったらよいのに。そうすればあなたは流されてゆかずに済むのに)
連理の枝とは、並んで生えている二本の木が枝の部分で一つに繋がっているという伝説上の樹木のことで、男女の契りの深いこと、夫婦の仲のむつまじいことに例えられます。
「上段の池」の中州には二本の松が繋がって生えている「連理の松」があります。

中臣宅守の歌碑連理の松


味真野苑駐車場近くにある池が「下段の池」です。この池の両端に、万葉相聞歌碑が2基建立されており、中臣宅守(なかとみのやかもり)と狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)が交わした代表的な相聞歌各六首を著名な万葉学者である犬養孝 氏が選定し、古写本西本願寺本の書体で刻まれています。

狭野弟上娘子の歌碑
狭野弟上娘子の歌碑

継体大王花がたみ像、恋のパワースポット

味真野苑の西側、味真野神社に隣接して「継体大王(けいたいだいおう)と照日の前(てるひのまえ)の像」があります。
1500年前、「継体大王と照日の前は味真野の地で仲むつまじく暮らしていましたが、大王が天皇として迎えられた際に、手紙と花筐(はなかご)を照日の前に残し都へ上られました。照日の前は大王が恋しいあまり狂女となって都に向かい天皇の行列の前で花筐を持って美しく舞い、天皇は再会を喜び、都でも仲良く幸せにくらした」という二人の美しいロマンスが室町時代に世阿弥が作った謡曲「花筐(はながたみ)」に語られています。
二人の銅像が佇んで見つめているエリアは、平成30年(2018)に「恋のパワースポット」として整備されています 。
休憩所入り口継体大王 花がたみ

味真野神社絵馬掛け
恋のパワースポット
味真野神社絵馬掛け


ユキヤナギ味真野神社

万葉館

「万葉ロマンと恋の歌」をコンセプトにした展示資料館です。 詳しくはこちらをご覧ください。
ユキヤナギ

旧谷口家

19世紀前半に建てられた農家住宅で、角屋造りと呼ばれる形式です。昭和52年(1977)に、国の「重要文化財」の指定を受けています。
新緑、あやめ、つつじ

万葉の里味真野苑休憩所

  • 利用時間 午前9時から午後5時
  • 定休日 毎週月曜日・祝日の翌日・年末年始
  • お問合せ先 電話番号:0778-27-7799 
恋のパワースポット
恋のパワースポット
恋の万葉縁結び絵馬

セルフサービスのお茶も用意してありますので、どなたでも自由に休憩することができます。また、飲食コーナーでは、注文すればお食事もできます。トイレはバリアフリー仕様です。縁側も新設しましたので、素敵な景色を眺めながら和室での休憩もお楽しみください。休憩所周りは車椅子やベビーカーでの散策もお楽しみいただけます。

味真野神社絵馬掛け
和室から味真野苑の風景が楽しめます

ひさしが大きいので、雨天でも外で景色を眺めることができます。

万葉の里味真野苑 四季の風景

季節ごとにいろいろな風景を楽しめます。

(天候によって、開花時期がずれることがあります。)

ウメ(開花時期は3月上旬から3月下旬)

ハクバイ 味真野苑コウバイ

ミズバショウ(開花時期 3月下旬から4月上旬)

ベビーカーや車椅子もご利用いただけます
ユキヤナギ

「上段の池」の山際に「ミズバショウ園」があります。昭和60年(1985)に、北海道から種子を取り寄せ試験的に50本植栽しその後のたゆまぬ手入れの結果、平成6年には5,000本の群生数となり、毎年多数の観覧者を迎えるようになりました。平成7年(1995)に、全国「みどりの愛護」建設大臣感謝状が植栽・栽培管理につとめた味真野水芭蕉保存会(会長 福田久美 氏)に対して贈られました。
サクラ(開花時期 3月下旬から4月中旬)

桜と花がたみ像
サクラ

カタクリ(開花時期 4月上旬)

ユキヤナギ
ユキヤナギ

フジ(開花時期 4月中旬)

ヒガンバナ
ヒガンバナ

 

ボタン(開花時期 4月中旬から5月上旬)

ボタン
ボタン

 

シャクヤク(開花時期 5月中旬)

ベビーカーや車椅子もご利用いただけます
濡れ縁に座っておくつろぎください

 

新緑、あやめ、つつじ(5月)

フジ
下段の池相聞歌碑1

 

カキツバタ(開花時期 5月中旬)

フジ
フジ

ハナショウブ(開花時期 5月下旬から6月中旬)

下段の池相聞歌碑1
下段の池相聞歌碑1

 

スイレン(開花時期 5月中旬から8月上旬)

恋のパワースポット
恋のパワースポット

 

アジサイ(開花時期 6月上旬から7月上旬)

恋の万葉縁結び絵馬
味真野神社絵馬掛け

 

ハナハス(開花時期 7月上旬から8月上旬)

濡れ縁に座っておくつろぎください
濡れ縁に座っておくつろぎください

ムクゲ(開花時期 7月下旬から8月中旬)

ベビーカーや車椅子もご利用いただけます
ベビーカーや車椅子もご利用いただけます

 

サルスベリ(開花時期 7月下旬から9月上旬)

ヒガンバナ
ヒガンバナ

 

ハギ(開花時期8月下旬から10月上旬)
ハギ ハギ

ヒガンバナ(開花時期 9月中旬)

サクラ
サクラ

紅葉(10月下旬から11月)

下段の池
下段の池

雪景色(12月下旬から2月)

下段の池雪景色 恋のパワースポット雪景色

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情報発信元 産業観光部 万葉菊花園

受付時間
午前9時から午後5時まで※休園日:月曜(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始