最終更新日 2023年11月20日
ハクビシンによる被害の防止・対策
PAGE-ID:3303
対策
農地を餌場にしない取り組み
- 収穫しない果実、落下した果実や、すでにハクビシンに食べられた農作物はよい餌となる。
農地に残さず、簡単にとられないように、埋設など適切に処理する。 - 家庭から出た生活ゴミ、廃果果実を堆肥がわりに農地や庭先に放置しない。
- 農地周辺にある用水路や排水路などはハクビシンの移動経路になるため、落ち葉や枯れ枝などは頻繁に清掃をするとハクビシンは警戒し利用しなくなる。
放棄された果樹の適正管理
- 所有者が不明、あるいは誰も収穫せず放棄された果樹は、地域で合意のうえできるだけ伐採する。
- 農家や集落だけで収穫できない果実は、ボランティアの協力を得て剪定・収穫する方法もある。
また、収穫物をボランティアに持ち帰ってもらうことによって、農家や地域だけでは消費しきれない収穫物の有効利用も兼ねることができる。
集落周辺の環境整備
- 軒下の干柿、無人直売所など人家周辺で餌となりそうな食物は、ハクビシンから食べられないように管理する(ネットに入れるなど)。
- 家庭からでる缶ジュースの空き缶は糖分を含むものが多く、ハクビシンにとって餌をなるので、空き缶は水で洗って処分する。
- 果物、ジュース、菓子などのお墓の供え物は、お参りが終わったら持ち帰る。
- 人が住まなくなった人家や農地に隣接した農作業のための資材置き場など、頻繁に見回りをし、屋根裏などにハクビシンが侵入しないように適切に管理する。
侵入防止対策
ハクビシンは木に登ることが得意でバランス感覚も優れていることから、イノシシ用の防護柵(トタン板、ネットなど)は、そのままハクビシンに転用しても防止効果は低い。
電気柵
木登りがうまく、バランス感覚が発達しているので、低い侵入防止策やネット柵ではあまり効果が無く、防鳥網くらいでは食い破られてしまいます。
臭い・音・光での対策も効果は一時的です。そこで、もっとも効果が期待できるのが電気柵。
設置のポイント
- ハクビシンが導線に触るよう、下段はできるだけ低く張る。
- 導線をくぐり、すばやく通過しないように、障害物を作る。
- 例えば、ビニールハウスと導線の間隔は約10センチメートル離し、ハクビシンが障害物のビニールハウスで一旦止まった時に、電気ショックを与えるようにする。
また、侵入路になる地際にも電気柵を設置するのも有効です。
ただし、雑草やブドウ新梢が伸長してきて導線に振れると漏電するので、こまめな管理を行いましょう。