最終更新日 2023年11月27日
コウノトリ呼び戻す農法体験記
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第1回 田植え(令和4年5月28日(土曜日))
第1回は田植えということで、参加者の皆様と一緒に手植えでの田植えを体験してきました。
私は実家で田んぼをしていますが、ほとんど機械で行うので、手植えでの田植えは15年前に中学校の田植え体験をしたとき以来です。
今年、田んぼファンクラブが行われるのは白山地区のコウノトリの人工巣塔の足元にある田んぼです。
ちなみに、その巣塔ではコウノトリのみほととゆめちゃんがペアで営巣しています。
この日は少し曇りがかり、気持ちの良い風が吹いており、絶好の田植え日和でした。
(巣塔と田んぼ)
まず、田植えの準備のため、枠回しと呼ばれる、苗を植え付ける場所にしるしをつける作業を行いました。
木でできた六角柱の枠型(田植枠と言うそうです)を押して回し、しるしをつけていきます。
(枠回しを行う職員)
私は初めて枠回しを行ったのですが、これがとても難しく、全然まっすぐ進みません。
不慣れな田んぼで泥に足が取られ、30メートルほどを2往復しただけで汗だくになってしまいました。
50年ほど前までは機械も無く、こういったやり方でやっていたそうです。頭が上がりません。
枠回しのあとは、いよいよ苗を植え付けていきます。
(米の苗。これからおいしいコウノトリ呼び戻す農法米になります)
苗は2本から3本ずつ取り、枠回しでしるしをつけたところに指の第二関節くらいまでの深さで植え付けます。
参加した子供たちは、田んぼの泥の感触を楽しんでいる子もいれば、「汚い!」といってなかなか田んぼに入らない子もいました。
(田植えをはじめる参加者のみなさん)
常に腰をかがめながらの作業であることに加え、慣れない田んぼに足を取られ、一歩踏み出すのもとても大変でしたが、ひんやりとした泥に手を入れるのが何とも言えない気持ちよさがありました。
(田植をする職員)
すこし田植えをしていると、なんと!巣塔にみほととゆめちゃんが戻ってきました。
参加者の皆さんは近くでコウノトリを見れたことに歓声を上げていました。
私もなんどかコウノトリは見ていますが、他のサギなどに比べるとかなり大きいので、やはり近くで見ると迫力があります。
(みほととゆめちゃん)
(みほととゆめちゃんを見上げる皆さん)
その後順調に田植えは進み、切りのいいところで切りあげ、肥料まきに移ります。
(ちなみに、私が枠回しをしたところは時間の都合上田植えされず、少し悲しい気持ちになりました)
コウノトリ呼び戻す農法なので、化学肥料は使わず、有機質肥料(今回は魚のアラを乾燥させてペレットにしたもの)をまきます。
皆さん、バケツに肥料を入れて田んぼに入っていき、ムラができないようにまんべんなくまいていました。
(有機質肥料をまく子供たち)
今回の作業はこれで終わりです。子供たちは自分で捕まえたおたまじゃくしなどを持ってきたカゴに入れて持って帰っていました。
これからおいしいお米がすくすくと成長するのが楽しみです。
次回は6月18日(土曜日)に草取りが行われます。除草剤を使わない有機農業をするうえでは、草取りも非常に大切な作業ですので、おいしいお米のために頑張りましょう!
コウノトリ呼び戻す農法米についてのワンポイント
コウノトリ呼び戻す農法米は、福井県特別栽培農産物認証制度において、最も高いランクである認証区分1の認証を受けているお米です。
この、福井県特別栽培農産物認証制度の認証を受けているお米を、特別栽培米といいます。
福井県全体の約35%の特別栽培米がここ越前市で作られており、特に認証区分1については約半分が越前市で作られています。詳細はこちら。
越前市では、特別栽培米に取組む農業者を応援しています。詳しくはこちら(環境保全型農業直接支払交付金)をご覧ください。
【福井県特別栽培農産物認証制度】
認証区分1 ・・・ 無農薬・無化学肥料 栽培
認証区分2 ・・・ 無農薬・減化学肥料 栽培
認証区分3 ・・・ 減農薬・無化学肥料 栽培
認証区分4 ・・・ 減農薬・減化学肥料 栽培
下のマークは、福井県特別栽培農産物認証制度の認証マークです。
認証を受けて作られたお米には、袋にこのマークのシールがついています。
お買い物の際に見つけてみてください。
(認証区分1 : 無農薬・無化学肥料の認証マーク)
※無農薬・無化学肥料のコウノトリ呼び戻す農法米には、こちらのマークがついています。
(認証区分3 : 減農薬無化学肥料の認証マーク)
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