コウノトリ

最終更新日 2023年11月27日

情報発信元 農政課

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コウノトリは、江戸時代の江戸にもかつては住んでいたと伝えられています。その後、明治時代の乱獲、えさ場となる水田や水辺の農薬による汚染、エサとなるドジョウやカエルなどの減少など人間活動の影響により現在は絶滅の危機に瀕しています。
コウノトリは、現在、国の特別天然記念物に指定されており、越前市では、昭和時代に矢船町と白山・坂口地区と二度にわたりコウノトリが飛来して来たことがあり、当時でも大変珍しく全国的な話題となっています。
越前市に飛来したコウノトリについて、紹介します。

昭和の越前市を飛んだコウノトリ

1957年(昭和32年)3月22日から 1964年(昭和39年)3月

越前市(旧武生市)矢船町に2羽のコウノトリが飛来し、水田にたつ電柱に営巣しました。以後、7年間電柱に巣をかけ産卵をしましたが、結局ヒナはかえりませんでした。2羽のコウノトリは、1964年(昭和39年)3月についに姿を消しました。

電柱に巣を作ったコウノトリ
電柱に巣を作ったコウノトリ 撮影:林武雄氏
仲良くはばたくコウノトリ
仲良くはばたくコウノトリ 撮影:林武雄氏

1970年(昭和45年)12月2日

越前市(旧武生市)黒川町に一羽のコウノトリが飛来しました。くちばしが折れていたため、エサをとることができずに衰弱していたため、地元や小学校児童がエサを集めて与えるなど世話をしました、また「コウちゃん」と名付けました。

1971年(昭和46年)2月28日

「コウちゃん」は、保護され兵庫県豊岡市にある人工飼育場に移送され「武生」と名付けられました。

白山・坂口地区をはばたくコウノトリ
白山・坂口地区をはばたく姿 撮影:林武雄氏
不自由なくちばしでえさをさがすコウノトリ
不自由なくちばしでえさをさがす 撮影:林武雄氏

2005年(平成17年)6月20日

コウノトリ「武生」は、34年間余り生き続け国内最長飼育記録を打ちたてましたが、遂に長寿を全うし亡くなりました。生存中には、1羽の子と4羽の孫を残しています。
兵庫県立コウノトリの郷公園
コウノトリ「武生」の生存中の様子
兵庫県立コウノトリの郷公園 

環境調和型農業の取組み 「コウノトリ呼び戻す農法」

越前市西部地区(白山・坂口地区)は、以前よりアベサンショウウオなど希少野生生物が生息する場所として、環境省の里地里山保全地域に指定されていました。
2009年(平成21年)1月、化学農薬、化学肥料を使わない安全、安心でおいしい米を育て、様ざまな生き物を育みコウノトリを呼び戻すことを目標に「コウノトリ呼び戻す農法部会」(会長:恒本明勇氏)が発足しました。

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