最終更新日 2025年9月19日
企画展「生誕150周年記念 熱誠の日本画家 渡辺萊渚」
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企画展「生誕150周年記念 熱誠の日本画家 渡辺萊渚 」
中央で高い評価を得ながら名聞を求めることを嫌い、純粋なる作品の追及に生涯を賭した日本画家・渡辺萊渚の画業を辿ります。
渡辺萊渚
渡辺萊渚(本名吉太郎)は、明治8年(1875)1月6日、福井県今立郡粟田部村(現越前市粟田部町)で生まれた日本画家です。
幼少より絵に親しみ、小学校卒業後は医者及び儒者・重野謙太郎の学僕となり、その傍らに画を独学で描き続けました。その後、当時福井県の代表的な日本画家であった河野凌渚に師事し、明治31年(1898)に本格的な日本画家を志し上京。苦学の末、東京美術学校(現東京藝術大学)日本画科選科に入学し、当時日本画壇で活躍した橋本雅邦や川端玉章に師事しました。卒業後は、公設展覧会で数々の賞を受賞し、若くからその才能を世間に認められますが、その在り方に疑問を抱いた萊渚は、
「齢五十の定命に及び、爾後は自己の存在を意識すべき熱誠なる作品の制作に努力すべきである」
と決意を述べ、自らの作品を追求することに没頭します。昭和に入り、展覧会から遠ざかり10年が経ったころ、頻繁に福井に帰省するようになります。福井で行われた陸軍特別大演習の記念揮毫などを手掛け、昭和14年(1939)に脳溢血によりこの世を去りました。
概要
開催期間
令和7年10月17日(金曜日)から11月24日(月曜日・休日)まで
開館時間10:00~18:00(最終入館17:30)
休館日
月曜日(休日の場合を除く)、休日の翌日
入館料
一般300円、団体210円(30人以上)
高校生以下、障害のある方とその介助者(1人)無料
関連イベント
ワークショップ「本格!日本画を描こう!」
県内で活動する日本画家・岩堀葉氏を講師に迎え、越前和紙に岩絵具など日本画特有の道具を使って絵を描きます!
ギャラリートーク
関西文化の日無料開放DAY
関西文化の日を記念し展覧会を無料で開放します。
日時 11月8日(土曜日)、11月9日(日曜日)