四町地区と五箇地区が県の「伝統的民家群保存活用推進地区」に指定されました。
最終更新日 2018年12月10日
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平成23年12月16日、県は有識者らによる「福井の歴史的建造物保存促進事業審査委員会」を開催し、伝統的民家を保全・活用する地区に、四町地区及び五箇地区をはじめとする県内6地区を指定すると決めました。また、同月22日には、県庁において、指定書の授与式が執り行われ、四町まちづくり協議会長及び五箇地区まちづくり協議会長が出席しました。
県内で初の指定になります。
伝統的民家群保存活用推進地区とは
切り妻屋根や漆喰塗壁などの特徴を持つ伝統的民家や土蔵が10戸以上が集積し、景観の保全活動に取り組む地域を、市の申請を受け、県が指定する制度です。
指定を受けた四町地区 (元町、本町、若松町、平和町)
四町地区は、伝統的な町屋様式の住宅・店舗が多く、地域固有の街並みが形成されています。とりわけ、地区の中心には、江戸時代後期から木工技術を持った職人が住み、明治中期頃に成立したといわれる「タンス町通り」があり、伝統的な町屋様式の家具店や建具店が多く軒を連ね、現在も商売を行っています。また、約20haの区域内に20以上の寺社があり、独特の景観が形成されています。
指定を受けた五箇地区 (大滝町、岩本町、新在家町、定友町の一部、不老町 )
五箇地区は、日本一の手漉き技術を誇る和紙産業とともに発展してきた街であり、現在でも多くの手漉き工場が地区内で操業しています。また、多くの神社が立地するなど深い歴史を持っている街であり、特に大滝町にある岡太神社は日本唯一の紙祖神として崇められ、大瀧神社と併せて祀られている里宮は国の重要文化財に指定されています。また、岩本町の街並みは、(財)古都保存財団が選ぶ「美しい日本の歴史的風土100選」に選出されるなど、地域固有の歴史・伝統・文化・産業を背景として、良好な風土が今なお残る地区です。