越前市の歴史

最終更新日 2015年2月20日

情報発信元 文化課

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越前市は、越前の国府がおかれ、中世には府中と呼ばれるなど越前地方の中心地として栄えた歴史のあるまちです。

大和時代

大和時代敦賀から新潟あたりまでが「越の国」と呼ばれていた頃、のちの越前に勢力をもっていた男大迹の王は507年即位して継体大王となった。その頃の武生盆地は経済、文化の中心地であったと考えられる。

奈良時代

奈良時代蝦夷征伐の前線基地として、また北陸道の玄関として重要性をました武生には越前の国府が置かれ、政治、経済、文化の中心地として栄えた。
味真野に流された中臣宅守(なかとみのやかもり)と聖武天皇の女官狭野弟上娘子(さぬのおとがみのおとめ)の恋の歌は有名で、いくつかの歌は越前の里・味真野苑で偲ぶことができる。「万葉集」の編者である大伴家持(おおとものやかもち)も、武生にゆかりのある歌を数多く詠んでいる。

平安時代

平安時代「源氏物語」の作者で有名な紫式部。その紫式部が生涯にただ一度だけ都を離れて暮らした土地、それが武生だ。紫式部は越前国守となった父、藤原為時(ふじわらためとき)について1年余り武生で暮らした後、藤原宣孝(ふじわらのぶたか)と結婚するため都に戻った。源氏物語を書くにあたって、武生での経験は貴重であったようで、源氏物語にも武生の地名が登場している。

南北朝時代

南北朝時代約60年にわたる南北朝の争乱時代、府中も何度か戦場となった。とりわけ激しい戦いになったのは南朝方の新田義貞(にったよしさだ)軍と北朝方の越前国守護斯波高経(しばたかつね)軍が戦った日野川の戦いだ。この戦いで新田軍は、斯波氏の居城を攻め落とし、斯波軍は足羽(福井市)の城へ逃れる。現福井市で、新田義貞が戦死したことで形勢は逆転。再び府中は戦場となり、南朝軍は追い払われ、大滝城は落城した。府中近辺における南北朝の戦いは終わりを告げた。新善光寺城では兵どもの夢のあとを偲ぶことができる。

室町時代

室町時代室町幕府の管領斯波氏との関わりが深い味真野で、越前守護斯波義廉(しばよしかど)の子孫は鞍谷(くらたに)氏を名乗り力をふるった。味真野は、「花筐(はながたみ)」の舞台となったところで、継体大王に関する伝説が多い。

戦国時代

戦国時代絶大な力を誇っていた戦国大名朝倉氏を滅ぼし、一向一揆を打ち破った織田信長は、府中を中心とした三郡、合わせて十万石を、不破光治(ふわみつはる)、佐々成政(さっさなりまさ)、前田利家(まえだとしいえ)に支配させた。この3人は府中三人衆と呼ばれ、協議制で領内を治めた。佐々成政の居城であった小丸城跡には、今も一部に野面積み(のづらづみ)の石垣が残っている。府中で大名になった利家は城を築き、家臣団を組織した。こうして、前田百万石の礎は府中で築かれた。

江戸時代

江戸時代関ヶ原の戦いの後、結城秀康(ゆうきひでやす)は福井藩主となった。家臣本多富正(ほんだとみまさ)は家康の信頼を受け福井藩の付家老として秀康に従い、3万9千石の府中領主となった。富正は、戦乱のため荒れ果てていた府中の整備や日野川の治水工事、町用水・道路工事などに着手。また、打刃物や織物など産業の発展にも力を尽くし、今の武生の基礎を築いた。本多家は明治維新まで9代にわたって府中領主として支配を続けるのである。歴代領主をはじめ一族は龍泉寺に葬られている。

明治時代

明治時代明治2年(1869年)、中世以降「府中」と呼ばれていた地名を「武生」と改める。「武生」という名前は、古代民謡「催馬楽(さいばら)」によると、奈良・平安時代の越前国府は「たけふ」と呼ばれていたので、古地名のたけふに改め、武生と表したのである。 明治22年(1889年)の町村制により、武生町が誕生した。

明治2年の華族制度によりかつての大名は華族となった。江戸時代を通して大名格扱いを受けた本多氏は当然華族になると思われた。しかし、福井藩は、福井藩の家来ということで士族としたため、これに反対した家臣や町人は、明治3年(1870年)に暴動を起こした。これを武生騒動という。この結果、明治12年(1879年)、本多副元(ほんだすけもと)は華族に加えられ、明治17年(1884年)に男爵を授けられた。

昭和・平成

昭和23年(1948年)、武生市が誕生。その後、昭和34年(1959年)にかけて近隣の9村を編入し、平成2年(1990年)には人口7万人を超える都市と成長した。
昭和31年(1956年)、今立町が誕生した。
平成17年(2005年)10月1日、武生市と今立町の合併により、越前市が誕生。人口8万8千人。文化財の保有数が県下一となり、歴史と文化を誇る都市として発展を続けている。

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教育委員会事務局 文化課

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