和塗師(わぬし) 宮森昭宏さん
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第2回目となる今回は、赤坂町で蒔絵の仕事をされている和塗師宮森の宮森昭宏さんです。
和塗師(わぬし)とは「私も、普段は漆器に蒔絵(まきえ:漆で絵や文様、文字を描き、それが乾かない内にその上から金や銀等の金属粉を蒔いた装飾技法)を施す仕事をしていますが、一方で「和塗師」という新しいスタイルで、様々な素材と漆を組み合わせた製品作りを試みています。
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活動のきっかけ「元々、今立現代美術紙展等で現代美術の創作活動を行っていたので、他人とは違うオリジナリティというものを仕事面でも常に意識してきました。特に越前市は全国に誇る和紙産地であり、これを現代美術同様、活用しない手はないと感じ、和紙をはじめ、革や鉄に蒔絵技術を応用した製品の試作を始めました。」 |
革製品に蒔絵を施したもの |
蒔絵の新しい可能性
「今、力を入れて取組んでいるのが、蒔絵の技術を施した革製のジャケットです。これは、ある伝統工芸の展示会でそういった技術を紹介していたところ、来場されていた服飾デザイナーの方から「革ジャケットと蒔絵でおもしろいものができないか」と依頼を受けたことがきっかけとなりました。試作品はデザイナーの方にも気に入っていただき、アメリカのファッション誌にも掲載されました。」
「製作は、まずジャケットの表面に和紙を接着剤で貼ります。これは後々、生地の風合いとなって表れるもので、計算抜きの勘と感性での作業です。」
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和紙を貼った状態のもの |
同じく背面 |
「次に蒔絵の技術を応用し、漆を塗ってその部分に銀を蒔きます。この時、漆は薄く塗らないと乾燥後に割れたりするので、これが蒔絵技術の特徴です。」
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銀を蒔く箇所に漆を塗ります。 |
銀粉を蒔いているところ |
「これを乾燥させ、また塗りと蒔きを繰り返し、最後に研いで完成となります。この間、約2週間かかります。」
「完成品は、普通の黒い革が銀とも金とも言いがたい、微妙な色合いに変化し、表面に貼った和紙の凹凸がその色合いに見事なグラデーションを与えています。また、和紙の素材感が本来の生地と一体となり、なめらかな表面に荒々しさを与え、今までにない、おもしろい質感・デザインになっていると思います。」
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完成したジャケット |
同じく背面 |
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表面はこんな感じになります。この後、さらに磨きの作業を行うと、もっと落ち着いた風合いになるそうです。 |
実際に着させていただきました。 |
今後の目標
「今は世界的に「和」がブームになっていますが、国際市場で事業展開するには、より「和」を追求し他の文化との違いを明確にする必要性があります。今後はこれを追及して、世界に通用するものづくりをしていきたいと思います。また、その一環としてさらに異業種との連携をしていきたいと思います。越前市は和紙や打刃物等、数多くの伝統産業・技術を持つ土地です。これらの地域資源との融合で全く新しいものを生み出し、市の産業の活性化に繋げられればと思います。」



